初めまして。室伏チョギプリと申します。
某アニメの某腕に抱かれた某キャラクターとは全く無関係の、怪獣です。
単刀直入にお聞きします。
皆さんは今この時代に必須のスキルに気付いてますか?
今これを読んでいる皆さんに一番必要なもの。それは、、、
なのです。
世は大コンテンツ時代。過去作品はもちろん、YouTubeにNetflix、Web記事、Twitter、ゲーム、漫画アプリ……
様々な場所で今この瞬間にも新コンテンツ続々とがリリースされています。
現代は有史以来の大漁コンテンツ時代と言って良いでしょう。
盛り上がっているのは漫画やゲームといったコンテンツに止まりません。
人気コンテンツの周りでは解説や考察文化も同様に繁栄しています。
そう。コンテンツを楽しむためには、証拠を集めて推量する想像力、
あらゆる角度から背景を読み解く姿勢…
つまり「邪推する力」が問われているのです!!
私も邪推力を手に入れてコンテンツを鋭く読み解き、みんなに一目置かれて褒められまくりたい…!!
そう考えていた時、邪推力をバチバチに鍛える方法を思いつきました。
それが「ミュージシャンの想い人プロファイリング」です!!!!
歌詞とは個人の人生経験や想いを多分に含むもの…
邪推し具現化することで、ミュージシャンの好きな人の傾向を割り出すことができちゃうかも...!?!?
キャー!!!////
具現化したところで合ってるかどうかは分かりませんが、とにかく邪推の場数を踏むことが大事なので細かいことは畜生にでも喰わせておきましょう。
さあ皆さんも邪推力を鍛えてみんなに褒められまくり、
なんか巡り巡ってBIGハッピーを手に入れましょう!
ターゲット① Bump of Chicken
今の20~30代の青春を彩った、平成後半を代表する大人気バンド。
「天体観測」「スノースマイル」など数多くの名曲を生み出し、カラオケの履歴には必ず入っている彼らをまずはターゲットにしてみます。
歌詞検索サービス「歌ネット」から人気順に曲を見て、想い人に関する描写がありそうなラブソングをピックアップしていきます。
歌詞の中から想い人を描写してそうなパートを抽出しました!
これがバンプの想い人に関する描写たちです。断片的すぎてまだ見えてこないですね。ラフ・メイカーは想い人か不明ですが、彼らの楽曲においては自分以外の"相手"に関する数少ない情報なのでもう想い人と見なさせてください。
まずはこれらの材料から邪推していきます!
【「雪が降ればいい」と 口を尖らせた】
口を尖らせて文句を言う様から、威勢がよくやや気丈な性格が伺えます。
「雪が降ればいい」=雪かきの大変さや降雪による交通乱れ等の怖さを知らない
=社会人ではなさそうですね。
恐らく学生、雪の影響を考えなくていい立場=甘えん坊な性格かもしれません。
【落ち葉を蹴っ飛ばすなよ 今にまた転ぶぞ】
ここも重要なヒントです。
落ち葉を不必要に蹴っ飛ばす=露悪的で少々子供っぽい精神性が見られます。
また先に一度転んでいるようなので、変な靴を履いているか体幹が弱いかでしょう。
【冬が寒くて本当によかった 君の冷えた左手を】
=末端冷え性気味=筋肉不足=運動部ではない、運動習慣がないことも伺えます。
前述の体幹が弱いという推測の妥当性が担保されてきました。やや痩せ型でしょう。
活発な運動部というよりは大人しい文化系の部活の可能性が高いです。
【君の歩幅は狭い】
=想い人は背が低いことが伺えます。
【落ち葉を蹴っ飛ばすなよ 今にまた転ぶぞ なんで怒ってるのに楽しそうなの?】
=これは解釈が割れるポイントでしょう。
「なんで〜」の部分は想い人の発言であること思われます。
これは"主人公は本当は楽しいと感じている"ことを分かった上で聞いているのか、
本当に分からなくて聞いているのか?
後者であればあまりにも幼い質問です。デートする年齢でそれは考えにくい。
前者であれば、確信犯です。主人公の照れ隠しを分かった上で
「本当は楽しいくせに...」と暗に攻めの姿勢を見せているかのような投げかけです。
この人物の小悪魔的な性格を表現していると言えましょう。
わがままで甘えん坊、幼さがあり天真爛漫なようでいて、相手の気持ちをよく読んだ上で攻めに転じることもできる…計算高い妹または弟タイプと言ったところでしょうか?
キモイですか?でもこれで邪推力がつくんだから背に腹は変えられません。
こんな調子でガンガン邪推を発展させていきます。
ペゲ…ペゲ…………
歌詞のみの邪推が完了しました!(オレンジ字の部分)
学生、気丈、子供っぽさ、小柄、文化系、小悪魔、お節介、見え隠れする影 or 狂気、、
想い人の輪郭くらいは見えてきたのではないでしょうか??
次に、時代背景も合わせて考えていきます。
ピックアップした3曲は全て2000年代前半のリリース。バンプ藤くんをヘテロセクシャルと仮定し、想い人=あの時代の女子学生が読んでそうな雑誌をヤフオクで落札してみました。
ウワァア〜ッ!どちらも有名女優の若かりし頃が表紙です。
『Seventeen』2005年10月号(集英社)と『nicola』2003年2月号(新潮社)
今時の雑誌と比べ、このマットな質感…わかります?!?
Seventeenは高校生向けでやや大人っぽい印象。今回の想い人は幼いイメージもあるので、小学生~中学生が読者層と思われるnicolaも用意しました。
つーか雑誌の中身って載せていいのか?
ネットの記事で雑誌の中身が載ってるとこ、
Twitterと2ちゃんまとめサイト以外で見たことないカモ…
今年の秋冬はこの2大スタイルに決まり!
キラキラCOOL VS ふわふわCUTE どっちでいく?
この冬はキラキラアイテムをカッコよく着こなすCOOL派と、モテ系路線のふわふわCUTE派が街を独占する予感!!そこで。この2大テイストを大研究っ☆ (Seventeen)
あ〜この頃よくあったな〜、COOLとCUTEの対立構造
街を独占って今読むと政治デモとか連想しちゃうな…クソ真面目に歳とっちゃったぜ
\カッコイイ/ 大ブレイクのロングマフラーを作ろう!
この冬の流行モノ代表選手は何といってもロンマフでしょ!長めに垂らすのが気分だよね。そんなカッコイイロンマフの手編みにトライ!作り方は感激&涙なカンタンさだよっ。(nicola)
ロンマフ…?そんなの流行ってたっけ…
まあハリーポッターのマフラーとか長かったしな…
いと楽しきコトバかり♡ウチらのハマり語絵巻
学校で・地元で・家で。自分たちだけでハヤってるコトバって、秘密っぽくておもしろい☆ハマリ語の世界、ごらんあれ〜。いとをかし♡ (Seventeen)
ア…アワヮワ………
at school❤︎ 学校で『バイバイセコー』
意味「チャリで帰ります」
んア"ァ"ーーーーーーーッッッッッ!!!!
ちょっと冷静でいられませんでした。
(込み上げる色々な気持ちの処理エラー)
またここで予期せぬ発見が…
のです。まだ画像加工文化が発達してなかった時代の雑誌だからか、
顔アップの撮影時にモデルの顔の毛がありありと!しかもオシャレ産毛じゃなくてマジでガード甘かった感じのやつ。
紙面から、血の通った本物の人間の息遣いを感じる…
棚ぼたエキサイトな瞬間でした。
さあ、当時の雑誌チェックで想い人のメンタリティや服装イメージが固まったところで、歌詞の邪推と合わせて具現化したものがこちらになります!
某有名MADのおかげでラフ・メイカーからひぐらしのなく頃にを連想してしまい、金属バッドは竜宮レナに引っ張られたところも否めない…(気になる人は「ひぐらしメイカー」で検索してみてください)でも全体的に想い人の要素は詰め込めたのではないでしょうか!
見た目は当時の流行から無難にCUTE派で合わせたものですが、性格や精神性はバンプ好みの相手になっていると思います。
ペゲ…
ターゲット② 椎名林檎
近年再結成した東京事変としての活躍も目覚ましいですが、初期シンガーソングライター時代の彼女はかなり赤裸々に想い人への気持ちを綴っています。邪推の材料が沢山あることでしょう!
大部分が1stアルバムに収録されている楽曲からのピックアップになります。
というか想い人に関する具体的な描写は初期作品にしかありませんでした… 有名になるにつれ自分だけの想いは書きにくくなっちゃうのかもしれませんね。
椎名林檎に現代のシドヴィシャスとまで言わしめる相手。
シドはイギリスの伝説的なパンクバンドであるセックス・ピストルズの二代目ベーシスト。
想い人もベーシストだった可能性が高いです。
ベーシストといえば寡黙、ポーカーフェイス、イメージカラーは黒やネイビー、むっつりスケベ…
【可愛い人なら捨てる程いるなんて云うくせに
どうして未だに君の横には誰一人いないのかな】
天邪鬼っぽい言動ですね。一番でさよならを告げたのにキスをしている様子も
踏まえると、本音と建前がある二律背反アンビバレントなタイプのようです。
プライドが高く負けず嫌い。このタイプはどーせ独占欲も強く自意識も過剰でしょう。
すぐ強がりを言ってしまう傾向を感じますが、
【あなたはあたしじゃなくちゃ 真っ白なほっぺたに
透き通る小さな雨垂れを落としてしまう】
の部分では"あたし"だけに見せる弱さや甘えん坊さが垣間見えます。
「プライドが高く天邪鬼な性格の人は自我肥大しており肯定されないと気が済まないので、
対立時も折れて自分を立て自信をつけてくれる恋人ができたときに精神依存しがち」
という感覚的統計情報を考慮すると、想い人もこのパターンだった可能性が高い。
そういえば椎名林檎の2ndアルバム「勝訴ストリップ」には「依存症」という曲があります!
信憑性が増してきました。もうわかるよね。パンドラの箱はもう開いちゃってるんだよね。
ギギ…ギギギ…
できました!1回目のバンプと比べると想い人の描写も多かったので、
より解像度が高い邪推ができた気がします。
プライド高く強がりを言いがち、独占欲と依存的傾向あり、でも二人だけの時に見せるデレの部分がカワイイ…みたいなタイプでしょうか。ツンデレ〜ヤンデレの間くらいかもしれません。ルックスは長身細身、色白黒髪、サブカル文化人なパンク系ベーシスト、といったところですかね。
プギギ...オゴ....
さて今回の参考文献としては、1999~2000年頃のパンク系ベーシストが読んでそうな雑誌を用意しました。
『DOLL』1999年12月号(株式会社DOLL)
DOLLはパンクロックを代表する雑誌らしいです。(現在は休刊)
やけにこざっぱりしたフォントは無骨さを演出しているのでしょうか…!?!?
これも中身載せられないので引用文をお楽しみください。
混浴!ラスティック音泉
イレズミのある方、PUNK(ちんぴら)風の方の御入浴はお勧めします
マジで触れたことのない文化圏のノリだ…
キャプテン・ジャックのシャーク・ヒッツと
カクタス・ジャックのアルマジロ・ヒッツが出る!!
??????
「AVもパンクもマゾヒストじゃないとできないと思ってた」
うわ!いきなりパイオツと半分乳首が出てきた
「スキンヘッドの彼女・友達大募集。髪の毛超短い女の子が大好きです。
スキンヘッド、ボーズ、刈り上げの女の子、僕の彼女か友達になってください。二人で幸せになろう。当方陽気なサラリーマンです。」
すごい!こういう友達募集のコーナー本当にあるんだ!神話上の存在だと思ってた
こんな感じでDOLLで当時のパンクのヴァイヴスを学んだところで、歌詞の邪推と合わせて椎名林檎の想い人を具現化してみました!
これは結構実在してそうな感じに出来たのではないでしょうか、、!?
東京の高円寺あたりに今もいそうじゃないですか?
今回は見た目に関する描写が多くファッション系統のヒントもあったので、
ルックスの好みも反映出来たのではと思います!
どこかで聞いたようなライトなメンヘラ男子やクズ系エピソードを添えれば、
かなりそれっぽい想い人像ができあがっちゃいました!
いや〜私の邪推力もメキメキ上がってる気がしますね〜!正直こんなに早く成長を感じるとは思ってなかったですわ!ヒィ〜!
は〜〜〜〜〜歌詞や雑誌やインターネットの情報だけでもそれなりに邪推アウトプットできるものですね〜〜〜!見えない部分は経験則や属性のあるあるで埋めればいいんですからね!カンタンカンタン!!ハァ〜大人になると何でも裏が読めちゃって困っちゃいますね〜〜〜?わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っはっはっはっはっはっはっは!!!!
おい
はっ...
おい!お前だよ
...は?なんでしょ...
お前の記事、偏見だらけじゃねーか!!
だ、誰ですかあなたは… 怖...Twitterに晒しますよ...
偏見だらけの記事に、NO!!!!
うわっ
うわーーーーーー!!!!!!
ギェピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
ピ〜〜〜〜〜〜...
ピ〜〜〜〜...
ピ〜〜〜...
ピ〜〜...
ィ~~........
〜〜...
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d... d... d... d...
d... d... d... d...
ド...ド...ド..ド..
ド...ド...ド..ド..
ドッ..ドッ..ドッ..ドッ..
ドッ..ドッ..ドッ..ドッ..
ドッ..ドッ..ドッ........................
ジャキジャキピージャッ ジャカ(デューオー♪)ジャー
ジャキジャキピージャッ ジャカジャカ
(Face to face now ~~♪)
ジャキジャキピージャッ ジャカジャー
ジャキジャキピージャッ ジャカジャカ
(Face to fa)
ジャキジャキピージャッ ジャカ(デューオー♪)ジャー
ジャキジャキピージャッ ジャカジャカ
(Face to face now ~~♪)
ジャキジャキピージャッ ジャカジャー
ジャキジャキピージャッ ジャカジャカ
(With me~~♪)
What's going on?
(何が起こってるんだろう?)
Could this be my understanding?
(僕に理解できるだろうか)
It's not your fault I was being too demanding
(君のせいじゃない、僕が求めすぎたんだ)
I must admit, it's my pride that made me distant
(君から遠ざかってたのは、僕のプライドのせいだと認めないといけない)
All because I hoped that you'd be someone different
(全ては、君が違う人だったらいいと思ってたせいだ)
〜♪
There's not much I know about you
(君について知ってることはそんなに多くない)
Fear will always make you blind
(恐れはいつも君を盲目にするだろう)
But the answer is in clear view
(でも答えははっきりしてる)
It’s amazing what you find face to face
(直接会えば、すごいものが見つかるんだ)
完